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しばらく経って抱擁を解いた俺達は、すっかり溶けたアイスを見て笑った。
シェイクの様に流し込むと、口に広がる甘さは、今、俺達を包む空気に似ていて、恥ずかしさを助長させる。
「…っと、帰ろうか?
送ってく」
ベンチから立ち上がって、糸川の手を引いて歩き出した。
何でも無い風を装って繋いだ手から、俺の緊張が伝わらないといいな。
本当はドキドキしまくりで…。
糸川にカッコ悪いとこ見せたくなくて、でも、余裕もなくて…。
情けないけどこんな俺、バレたら君は笑うかな?
。
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