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昨日は、遠慮する糸川を送って帰った。 嬉しすぎて、なかなか寝付けず、寝不足だけど、糸川に会えると思うと、眠気も吹き飛ぶ。 教室に入ると既に着席して、いつもの様に本を読む糸川の姿に声をかける。 「おはよう、糸川。昨日は眠れた?」 寝不足なのは俺だけかも…と思ったけれど 「…おはよう、修くん。…昨日はあんまり寝れなかったよ」 と、恥ずかしそうに俯きながら告げる糸川。 頭を撫でて、「ははっ、俺も」と笑う。 「朝から何いちゃついてんの?次は俺の番。」 横から来た矢口が代わろうとするから、空いている方の手で矢口を遮って、 「悪いけど、お前の番は来ない。他、当たれ」 と冷たくあしらう。 「えー、何それ? いとちゃん独り占めって事? 修にそんな権利無いでしょ?」 糸川に聞く矢口に糸川は顔を真っ赤にして更に顔を伏せてしまった。
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