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「なっ、浮気じゃねーって言ってんじゃん!」
加山の言葉に野田が慌てて否定する。
「…何?浮気したの?たいした事じゃん」
冷たく言い放てば、野田が「違うって!」と、必死に訴える。
「じゃあ、何なの?」
俺の問い掛けに、渋々語り出した野田。
「…バイト先が一緒の子に、告られて…」
「うん。」
「断ったんだけど、突然抱きつかれて、キスされそうになって…。
…そこを、由香が見ちゃって…この状態。」
「…それって、浮気じゃないよ、ね?
野田にも隙があったのかもだけど、不意打ちは、仕方なくない?」
加山に問えば、
「だって…キスしてる現場見ちゃったんだよ!」
と、泣きそうな顔。
「や、キスはしてないからっ!」
「嘘っ!絶対してた!」
「加山の居たとこからはそう見えたって事だろ?」
言い張る加山を諭す。
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