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「……。」
無言で俯く加山。
黙って話しを聞いていた糸川が加山の頭を撫でると、
「許せないの?」
と、穏やかな声で加山に聞いた。
「…誤解って分かったけど、思い出すとムカついて…」
「じゃあ、どうする?別れたい訳じゃないんでしょ?」
黙って頷く加山。
「…由香。俺、ちゃんと断ったから。
ヤならバイト辞めるし…。」
野田の訴えを頷きながら聞く加山。
そっと、立ち上がり、目線を上げた糸川に手招きして、その場を離れた。
後は二人で解決するだろう。
追い付いて来た糸川の手をそっと握った。
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