序章

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葉をつけていない寂しげな木々が立ち並ぶ記憶は段々霞んでいき、いつの間にか浮かれ騒ぐ大学生のように爛々とした桜が気になり始める季節。 僕はこの時高校初めての春休みを終え三回目の卒業式を迎えていた。 春だと言ってもまだ肌寒い季節だ。 みんなは涼しい顔をして上履きを履き体育座りで体育館のステージの前に整列していた。 そんな中、僕は一人刺すような足の冷えと戦っていた。まさに針が直接刺さっているような感覚、まさに地獄! あぁなんて僕は可愛そうなんでしょうか。 ( <●><●>)「それはあなたが寝坊して上履きを忘れたからでしょう。自業自得ですよ」 (;*><)「う、うるさいんです!僕は寝坊したんじゃありません!布団が僕を離さなかったんです!」 从 ゚∀从「お前それどんな言い訳だよww布団に謝れww」
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