最後の七不思議を知った者は呪われる

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七不思議のことなんてすっかり忘れて数ヶ月の時が経ちました。退屈な授業をして休み時間はみんなと馬鹿な話をしたりテストに絶望したり。 でも、この日から全てが変わりました。まさかこんな事が起こるなんて……。 その日も毎日のように必死にアスファルトの地面を駆けていました。 (;><)「うわあああ!また寝坊で遅刻なんです!」 いつもの僕だったらのんびり歩いて登校するんですが、今日の一時間目は『日本史』鬼のロマネスク先生の授業です。 授業時刻は8時40分。学ランのポケットから携帯を取り出して時間を見ると、今の時刻は……8時35分!? (;><)「ひい!あと五分なんて遅刻確定なんです!」 泣きそうな声で叫ぶと、後ろからシャーっというタイヤの音と一緒に自転車が僕を追い越し、すぐにキィッ!とブレーキをかけて止まりました。  _ ( ゚∀゚)「おいおいビロード今日も遅刻かよww」 (;><)「ジョルジュ君ですか!でも君だって遅刻確定なんです!」 一緒に地獄に落ちろと指を突き付けると、ハンドルをポンと叩いてジョルジュ君は笑います。  _ ( ゚∀゚)「俺はチャリがあるからギリギリ間に合うぜww」
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