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「陸奥~行くぜよ」
そして君はそっと私の手を握ってくれた…
「頭!?これは何じゃ…」
「ん?ただ手繋いでるだけじゃよ?夜は暗くて危ないじゃろ?好きな女も護れんなんて嫌ぜよ…」
「…そうか…」
あぁ…ただでさえ君と二人は緊張するのに…手なんて尚更じゃ…。きっとわしの顔は真っ赤じゃろ…
「ほら陸奥!!ここじゃよ!!」君が連れて行ってくれた場所。そこには一面に星が輝いていた。
「わぁ~綺麗じゃ…頭…よく知ってたのう…」あまりの綺麗さに不覚にもつい笑ってしまった。
「!?…陸奥…。まぁそうじゃろ?笑って喜んでくれるなんて連れてきた甲斐が会ったのう♪」
「……///」
「陸奥?ほらあれがデネブ、アルタイル、ベガ、夏の大三角じゃ」そして君が指さす夏の大三角を探しながら空を見る。「あれは天の川がか?」
「そうぜよ!!綺麗じゃな」
「あぁ…頭…あれが織姫としたら彦星はどこに居るんじゃ?これじゃあ織姫がひとりぼっちで可哀想じゃ…」
「………彦星ならいるじゃろ…?ここに…」
「はぁ!?どこに居るがか…?」そんな事言ってたら君はまた突然にするんだね…。「ここじゃよ…彦星がわしで織姫は陸奥じゃ」そして君は私を後ろから抱きしめてくれた。
「……こんなモジャモジャな彦星はおらんぜよ…」
「ほぉ~そうか…なら何で顔紅くしてるがか?月明かりで丸見えじゃ(笑)」
「……///」そしてますます紅潮して赤くなる。
「なぁ…陸奥…好きぜよ…」
「…またか…さっきも似たような事聞いた。」
「…陸奥…誕生日おめでとぜよ…。」
「覚えててくれたがか?…ありがと…」
「好きな女の誕生日くらい覚えてるぜよ」
「……////」
「なぁ…陸奥…願い事は何じゃ?わしができる事なら叶えてやるぜよ」
「願い事か…わしの願い事はとても贅沢な願い事ぜよ…」
「何じゃ?言ってみぃ」
「辰馬…わしもおんしの事が……好き…じゃき………もちろん叶えてくれるがか?」
「…!?今、辰馬って呼んでくれたがか!?それに…もちろん…叶えてあげるぜよ」
そして唇にキスをした。
「んんっ////」陸奥は苦しくなった所で解放された。
「この続きは船でするぜよ!!」
「せんわ!!バカ!!モジャモジャ!!///」
そして2人は朝まで一緒に星を見ながら喋っていた。
幸せそうな織姫と彦星の二人…
END
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