第1章 中2の春

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肩が触れるのを出来るだけ避けようと、彼との距離をとる。 濡れる右肩。 それに気付いた彼はギュッと、あたしの右肩を抱いて、 「あんまそっち行くなよ。濡れてんじゃん」 なんて真面目な顔で言う。 近い。 こっちを向いたら、彼の吐息があたしの顔にかかる。 きっとあたしの息も、彼にかかってる。 そんな考えたら、顔が段々と熱を帯びるのがわかる。 近い。 触れる左肩。 何だか熱を帯びてる。 あたし‥‥おかしい?
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