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1回戦出場を決めた俺は部屋に引きこもり、パソコンで『トリックゲーム』と調べていた。
しかし、自分の知りたい事は何一つ見つからなかった。
「くそっ!」
何が何でもトリックゲームについてもっと知りたかった。
しばらく調べているとインターホンが鳴った。
ドアを開けると郵便屋が立っていた。
「判子をお願いします。」
郵便屋が言った。
判子を押し、郵便物を受け取った。
中には5千万が入っていた。
「な、なんだこの金は…」
中に封筒も入っていた。
「ん?手紙か?」
封筒には第1回戦の知らせと書かれていた。
内容はこんな物だった。
オオタユウスケ様へ
第1回戦は明日、午後一時に行われますので、明日、午後十二時三十分までに若松公園に集合して下さい。
尚、私物の持ち込みは一切許されません。
明日は今日届いた、5千万円のみを持ってきて下さい。
との事だった。
「この金はゲームで使うものなのか…」
悠介は明日に控えた第1回戦を待ち望んでいた。
トリックゲームの本当の恐怖を知りもしていないのに…
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