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土(こいつ…何が捨て駒だ…)
奈「あっ!そだ土方さん契約…をしませんか…?」
最後の方は聞き取りにくかったが微かに聞こえた…。
“契約”それはいったい何のだろうか。
土「契…約……?」
奈「そう…契約ですよ。」
契約の事を話ているとき奈々実はずって無表情のまま人形みたいに淡々と話していた。
奈「契約とは…私と誓いを結ぶんです。」
土「誓いを…結ぶだと?」
奈「えぇ…まぁ簡単に言えば私の主に土方さんがなるんです。そうしないと私はここには居れません。」
土「主…その主になって何をすればいいんだ?」
奈「なにって…決まってるじゃないですか。」
奈々実は瞬時に怪しい顔になり口で弧を描いていた。
奈「私に一定量の“血”を与えるんですよ。」
土「はっ?血……か?」
奈「えぇ…私はヴァンパイヤ一族…否こちらでは吸血鬼と呼ぶんでしたっけ?とりあえず私の食事が人間の生き血なんですよ。いままでは正体などは伏せていたんですけどこの時代に来て契約者が居なければ私は生きて行けないんです。」
土方はまるで銅像のように固まって数秒たてば元に戻った。
土「つまり…だ…。俺がお前とその契約とらをしなければお前は死ぬ…と。」
奈「まぁそう言うことです。」
土方は少し考えたあと結論を出した。
土「分かった…その契約を受けよう…。」
奈「ありがとうございます。」
奈々実は礼儀正しくお礼を言い契約を結ぶ儀式を始めた。
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