あの頃のことを私は忘れたくない。

１劇

薄桃色の花びらが舞う季節。

拍手に包まれている体育館。
真新しい制服に身を包んだ新入生が入ってきた。

新入生が着席し拍手はやむ。

「これから第○年度入学式を-----」

知らない男性の声が響いた。

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眠くなるような校長先生の話が終わり、新入生は皆教室に戻ったようだ。

担任の先生らしき人が教卓の前で話をしている。

真剣に聞いている生徒。
窓の外を覗いている生徒。

様々な生徒がいるなか
私、鳴海 瑠奈は先生の方は見ているものの、余り聞いていなかった。

今日は特に何もないようだ。
近くにいた男子が言っていたから確かではないが…

ああ、プリントに書いてあったのね。
明日は部活見学があるのか。
行ってみようかな？

へ～演劇部とかあるんだ。
天文部はお姉ちゃんが創ったんだっけ？

どっち以降かな～

そんなこんなで入学初日は早々と終わった。