遠足

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「おはよう、新土居くん、城くん」 相野が挨拶をしてきた。 すると、保也がすかさず言った。 「おはよう、相野さん。今日の遠足さ、僕と一緒に歩かない?」 なんだとこの野郎、相野と一緒に歩くだと? ふざけるな。 「いいよ。新土居くんもどう?」 「……お、おう」 わるい、保也。お前はいい奴だ。 しかし、もう1人の女が口を挟んできた。 「ちょっと、優羽?本気なの?」 「いいじゃん。みんなで話しながら歩いたほうが楽しいよ」 「冗談じゃないわよ。なんで、こんな怖い人と……」 「あ?今なんつった?」 俺は睨みつけてやった。 「こわーーー、あー寒気がする」 むかつくなーー。 ぶん殴ってやろうか? 俺は保也に耳打ちをした。 「おい、誰だよ。あのアマ」 「んーーと、本間 加衣奈(ホンマ カイナ)。 相野さんと同中で身長は158センチ、体重…」 「もういい、変態」 それにしても、アイツのせいで相野に近づけないじゃんかよ。 ……ん?近づく?なんで近づく必要があるんだ? 俺の頭の中で疑問符がたくさん浮かんできた。
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