遠足

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そして、ついに俺たちは学校を出発したのだ。 しかし、俺は黙々と歩いていた。 「なあ、計さん、どうしたんだよ、相野さんと話してきなよ……」 「……できるかよ」 「まあ、これが計さんの初恋なら大事にしないとね」 「そんなんじゃねえ!」 すると相野が話しかけてきた。 「ねえねえ、新土居くんは城くんと仲いいよね」 「……お、おう」 「計さん! ああ、いや同中なんだよ」 保也、すまねえ。 どう話していいかわかんねえ。 「そうなんだ。私も加衣奈と同中なんだよ。ねえ、加衣奈」 「う……うん」 このぐだぐだな感じ、最悪だな。 しばらくの間、相野と保也がずっと話していた。 保也のどんな話でも相野は笑っていた。
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