ギャルゲー

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僕は王 拓些。 この間、新土居とかいう奴に腹を殴られた。 あれから、学校に現れなくなったな。 やれやれ…… 休憩時間はいつもゲームをしている。 いやー、このギャルゲーは神だな。 思わず顔がにやけてしまう…… 「何やってるの?」 あ、相野さんーー? 「やや、やあ」 どうして僕なんかに話しかけたんだ? 「ん?これってギャルゲー?」 ノーーーー。 見ないでくれーー。変態とか思わないでくれーー。 「ここは告白すべきじゃない?」 ……ってなに冷静にアドバイスしてるんだよー。 「あの…相野さん、これ、選択肢間違えると面倒なんだよね」 「いいの!ストレートに告白さ」 か、可愛い。 まさに、ヒロインのようだ。 そして、ゲームはスムーズにクリアーできた。 「ほらね。私の言うとおりじゃん」 「あ、ありがとう」 神様、ありがとう。 相野さん、僕は君が好きだ。 遠足の時から僕にやさしくしてくれた。 まさに天使。 彼女は他の女子のところへ行ってしまった。 「……お客さーん、今なら1枚500円でいいぜ」 「わー、なんだよ君は」 確か、新土居の連れの城とかいうやつ…… 「お前にとってはギャルゲーよりも宝だぜ」 こ、これは、相野さんのブロマイド写真……。 「く、くれーーー」 「ははは、毎度あり」 「城くんは、いい奴だな。アイツと違って」 「アイツ?」
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