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俺は朝日に照らされながら、本屋で雑誌を読んでいた。きらりと眼鏡が光る。
今日は午後から入学式がある。
だから、こうして暇をつぶしているわけだ。
「あーーー、めんどくせーな」
すると、ポケットからバイブが鳴る。
「もしもし?」
「ああ、計さん?同じクラスだな。今年もよろしくな」
「……なんで同じクラスだとわかる?今日が発表だろ」
「ああ、実は昨日、兄貴がこっそり掲示板を見に行ったらしいんだ」
スパイかよ。
こいつは城 保也(ジョウ ホウヤ)
中学からのダチだ。
そういえば、入試もこいつのおかげでだいぶ助かったな。
日が高くなると、俺は学校へ行くことにした。
ん?なんでサボらないかって?
まあ、今年のメンツをチェックするのも悪くないだろう。
俺は、保也と校門で待ち合わせることにした。
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