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翌日、私は重たい体を起こして、制服に着替えた。
食欲がなかったので、朝ごはんも食べずに家を出た。
小鳥がチュンチュンと鳴いている。いつもの私なら、
『あはは、かわいい。よーし、今日も頑張るぞー』
ってなるのに、今の私は、
「…………うるさいなー」
私はハアアと深くため息をついた。
「相野さん、おはよう」
偶然、城くんと会った。でも、
「…………おはよ」
あーあ、ダメだな、私。
「…なんかあったか?」
ドキッ……
「……べ、別に」
「まあ、そうなるよね。王に告られたんだから……」
「うん……………って、ええええぇぇぇぇ!?……………な、何で知ってるの?」
「そんなことより、返事どうするの?」
「え?」
「王も勇気出して告ったんだから、返事しないと」
「付き合ったほうがいいのかな……」
「それは相野さんが決めることだ」
「だって……」
「断るのも1つの勇気だぞ」
……そっか
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