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俺のほうが早くつき、保也を待っていた。
向かってくる新入生らが続々と校門をくぐってきた。
緊張している奴、わくわくしている奴、のんきにゲームしている奴までいる。
俺が携帯をいじっていると、保也の姿が見えた。
「わりー、遅くなって……」
「なら、俺らも行くか」
俺と保也は体育館へ足を運んだ。
体育館につくと急に保也のテンションが上がりだした。
「見ろよ計さん。可愛い女子がたくさんいるぜーーー」
「興味ねーー」
「そんなこと言うなよーーー」
保也は女に目がない。中学の時も何人か付き合っていたらしい。
しかし、別れる原因は大抵、保也の浮気。
一途ならもっと続くと思うのだが……。
校長の長い話もようやく終わり、クラスごとに教室へ移動することになった。
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