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朝7時に携帯のメロディーが流れる。携帯を開き確認すると……
「また保也かよ……」
保也は毎日家に来るが、さすがにうっとうしくなってきた。
『9時に駅に来てくれないかな。計さんに大事な話がある』
「……なんだよ、話なら家に来ればいいだろ。ま、いっか、何を企んでいるか知らんが行ってやるか」
俺は服を着替え、1階のリビングに向かう。
「あら、計。どっか出かけるの?」
「ちょっと、駅まで行ってくるわ。保也と待ち合わせてる」
「ホント保也くん、優しいわねえ。いつもあんたの相手してるじゃない」
「まあ、アイツとはいろいろあったからな」
俺は、家を出た。駅までそんなに距離はない。
歩いていると、女が3人の男に絡まれているところを見つけた。
「姉ちゃん、俺らと遊びに行こうや」
「や、やめてください」
「そんなこというなよ、ほら」
1人が強引に腕を引っ張った。
「きゃあ」
ドガッ
俺の右足のけりが炸裂した。
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