救出

2/4
前へ
/34ページ
次へ
朝7時に携帯のメロディーが流れる。携帯を開き確認すると…… 「また保也かよ……」 保也は毎日家に来るが、さすがにうっとうしくなってきた。 『9時に駅に来てくれないかな。計さんに大事な話がある』 「……なんだよ、話なら家に来ればいいだろ。ま、いっか、何を企んでいるか知らんが行ってやるか」 俺は服を着替え、1階のリビングに向かう。 「あら、計。どっか出かけるの?」 「ちょっと、駅まで行ってくるわ。保也と待ち合わせてる」 「ホント保也くん、優しいわねえ。いつもあんたの相手してるじゃない」 「まあ、アイツとはいろいろあったからな」 俺は、家を出た。駅までそんなに距離はない。 歩いていると、女が3人の男に絡まれているところを見つけた。 「姉ちゃん、俺らと遊びに行こうや」 「や、やめてください」 「そんなこというなよ、ほら」 1人が強引に腕を引っ張った。 「きゃあ」 ドガッ 俺の右足のけりが炸裂した。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加