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入学して、数日たったある朝。
黒いセミロング。
前髪には赤のヘアピンがしてある。
太陽のようにまぶしい笑顔。
相野 優羽……。
「つーか、いつ撮ったんだよ、保也のヤツ……」
俺はベッドに横たわりながら例の写真を見る。
俺、変態だな。
朝の光がまぶしく感じる。俺はぼーっと写真を眺めた。
すると、おかんの声が1階から聞こえてきた。
「計ーー、早くご飯食べなーー」
「へいへい……」
俺は飯を食って、学校へと向かった。
不良がなんで学校に行くのかって?……さあな、気まぐれってやつだ。
俺はいつも通り保也と一緒に登校する。
「計さん、おはよー」
「お、おう」
「遠足楽しみだなーー。女子と仲良くなるチャンスじゃん」
「はいはい、がんばれよ」
「計さん的には誰が好み?」
保也のポケットから数枚の写真が出てきた。
お前な……。
「なあ、警察に行ったことある?」
「な、なんだよ。別に、エロい写真は撮ってないだろ」
「だまれ、盗撮犯」
ったく、こいつは昔から人の個人情報を次々と……。
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