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「うわ、すごい!大きな雪だるま!」
様子を見に来たエリーの声にムサシがにぱっと笑う。
「だろだろ。俺が提案したんだぞ。」
「僕も作ったんだよっ」
レオンとムサシの二人の子ども?にエリーが笑って相槌を打つ。
「うん、すごいね。せっかくだし記念写真撮ろうか。」
「うん!」
エリーの言葉にレオンが頷く。エリーはその頭をよしよしと撫でてからカメラを取る為家に入っていった。
「バットお兄ちゃんはこないのかな・・。」
家を見上げて呟くレオンにセレが微笑む。
「せっかくですからバットさんにも見せたいですよね。私が呼んできます。」
そういって家に入っていくセレの背を見送りながらあずまは苦笑いを浮かべた。
「・・バットは来ないだろ。」
人が集まる所も騒いでる所も寒い所も嫌いで、さらにはセレのことが嫌いなバットが素直にここにくるとは思えない。
「賭けるかあずま坊ちゃん。バット坊ちゃんが来るかどうか。」
天翔がにやりと笑って言う。元光が眉を寄せて天翔を睨む。
「レオンの前で賭け事をするな。」
天翔は苦笑して元光の頭をかいぐりした。
「分かったからそう怒るなよ。皺増えんぞ。」
「なっ撫でるな、子どもじゃない!」
慌ててその手から逃れる元光に天翔が豪快に笑う。
「ははは、俺からすれば元光坊ちゃんなんてまだ子どもだぞ?」
「うるさいっ。」
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