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「あぁ、バットきた・・・・。」
バットとセレが戻ってきたのに振り向いたあずまは思わず沈黙した。
人一人殺してきたかのような殺気を放っているバットと涼しげな表情のセレを交互に見やる。
うっすら何があったか想像できるあたりが悲しい。
これを予測して賭けを申し込んだのだろう天翔も予想の的中ぶりに苦笑している。
「あ、バットお兄ちゃん、見て見て!これ作ったのっ」
レオンがバットに気付いて破顔する。
バットは目の前の雪だるまを見上げた。
「あぁ、すごいな。よくこんなのに無駄な労力を…」
「ごほん!」
セレの咳払いにバットは小さく舌打ちをして訂正する。
「よくこんなでかいの作ったな。」
レオンは嬉しそうに笑ってバットの手を引いた。
「ねね、あっちにカマクラも作ったの!」
はしゃぐレオンにバットは頭をぐしゃぐしゃと撫でてやった。
「あぁ、バット、セレさんおかえりなさい。カメラ持ってきたから写真撮りましょう!」
先に戻っていたエリーが二人に気付いて声をかける。
「ええ、いいですね。皆さんで撮りましょうか。」
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