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あずまが外に出れば、なぜか元光が・・生き埋めになっていた。
「元光ぉぉぉ!?」
思わず叫ぶあずまにせっせと元光に雪をかけていたレオンが顔を輝かせる。
「あ、あずまお兄ちゃん。今ね、元光お兄ちゃん埋めてたのっ」
「いや見れば分かる・・じゃなくて、何で埋めてんだ(汗)」
「浜辺でやるのを再現したいそうだ・・。」
青ざめた顔の元光が説明する。
「ああ、あの砂で埋める奴・・。雪は駄目だろ!?」
あずまは慌ててレオンの腕を止めた。
「レ、レオン。それは砂以外でやっちゃ駄目だ、掘り起こそう、な?」
「僕は死体か!?」
いきりたつ元光を慌てて救出してやる。
雪でぐっしょり濡れた元光は不快そうに眉を寄せた。
「着替えてこい、風邪ひくぞ。」
「お前に命令されるまでもない。」
元光はふんっとそっぽを向いて家の中へ入っていった。可愛げのない奴である。
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