第一章 存在意義

3/45
前へ
/55ページ
次へ
兵士 「何? 貴様、名誉を捨て命を取るか? 人類を超越できる機会を捨てると言うのか?」 ヘル 「超越なんて言ってるけど、実際は機械人形動かして死ぬだけじゃないか。 人類を超えるなんて、所詮夢物語だよ。」 刹那、頬に強い衝撃が飛んできて、激痛が走った。 それが殴られたと感じたとき、兵士に怒りの感情がむき出しになっていることに気づく。 兵士 「おい、こいつをバルド少尉のもとにつれていけ。そして牢にぶちこんどけ。」 兵士は後ろにいる他の兵士に命令した。 結果的に、俺には死ぬこと以外の道がないのか? 俺は兵士たちによって、一風変わった部屋につれてこられた。 中に入ると、一人の30代ぐらいの男が、窓から外を見ていた。 この男が、さっき兵士が言ってたバルド少尉だ。 バルド 「どうしたんだい?こんなところに学生なんかつれて来て。」 兵士 「はっ、この者がロッド部隊に配属されるのを拒否したため、少尉に牢への収容許可をいただきに参りました。」 それを聞いたバルド少尉は、少し考える素振りを見せて、仕方ないと思わせる言い方で言った。 バルド 「いいぜ、許可する。 ただし、手荒にしないように。」 これだった。
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加