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牢に放り込まれ、それと同時に分厚い本も投げ込まれた。表紙を見ると、『LODの基本知識』と書かれていた。
兵士
「牢から出たかったら、そいつを読んで、ロッド部隊に志願することだな。」
兵士はそう言って扉を閉め、南京錠を掛けた。
ヘル
「………
ま、暇潰しぐらいにはなるだろうな。」
どうせ入る気なんてないし、今は戦時だから、ここがいつ墓場になるのかもたかが知れてる。
俺は本を手に取り、最初から斜め読みで読み始めた。
ロッドとは、人類を超越するなんたらかんたらや、ロッドを操縦するのは、憲法何条により、軍人のなんとかにのみどうとか、やたらくそ長ったらしい文章が並んでいる。
とそこに、先程俺に牢屋行きの命令を下したバルド少尉がやって来た。
バルド
「ロッド配属を拒否したわりには、ロッドの本を読むなんて、どういうやつなんだ?」
ヘル
「ただの暇潰しですよ。
いつ攻撃されるかわからないここで、できることなんてこれくらいですし。」
それを聞いて、バルド少尉は苦笑しながら「それはそうだな。」と言った。
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