怪談の始まり 僕の退屈な日々の終わり

6/7
前へ
/99ページ
次へ
あれ?前の座席に父さんと母さんがいる。 僕の口は勝手に動き、二人としゃべっている。 すると、前から車が突っ込んでくる。 父さん!母さん! 「父さん!母さん!」 僕は良く事故の日のことを夢で思い出して泣いている。 もうこれが六年も続いている。 この事は誰にも相談していない。 もしかしたら叔母さんは知っているのかもしれないが、それでも相談はしない。 誰にも出来るだけ弱いところを見せない。 「‐峰。青峰!」 「いで!」 「オイオイ。また青峰がハラセンのチョークを食らったよ」 僕がハラセンこと原先生にチョークを食らっても周りでこそこそ話をしている人達みたいにどうでも良かった。
/99ページ

最初のコメントを投稿しよう!

78人が本棚に入れています
本棚に追加