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喉が渇いたので水を飲んだ
コップを元通りに戻そうとしたら手が滑ってしまった
かなり大きな音がでた
彼がこちらへ向かってきたので怒られるかと思ったが一度もこちらを見なかった
割れたコップを見てため息をついている
もうずっとこんな感じだ
きっと私は幽霊なのだろう
死んだ覚えはないのだけど覚えていないだけだろうか
彼はコップを置きっぱなしで出ていった
多分仕事だと思う
危ないとか思わないのだろうか
とにかくこのコップをなんとかしなくてはならない
勝手に捨てるわけにもいかないから直すことにした
近くの棚からセロテープを下ろしてコップの破片を一個ずつくっ付けていく
かなり小さい破片もあり少し指が切れた
幽霊でも出血はするらしい
新しい発見だ
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