2.犠牲

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小さな孤児院がありました。 お金はあまり無かったが、子供は増えるばかりでした。 国も補助をほとんど出さなかった。 戦争中であったために、仕方の無いことでした。 しかし、子供は日に日に増える。 一人の男の子は言いました。 「お腹がすいた」 女の子は言いました。 「誰だって空いているわよ」 もう一人の男の子が言いました。 「毎日日替わりに食べない人を決めて、その人の分を分ければいいよ」 女の子は答えました。 「それは良いかもしれない。 じゃあ、あなたからね?」 男の子が不服そうに言いました。 「じゃんけんすれば良いじゃないか!」 それから永遠と子供たちの会議は続き、結局、言い出しっぺの男の子がじゃんけんで負けました。
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