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小さな孤児院がありました。
お金はあまり無かったが、子供は増えるばかりでした。
国も補助をほとんど出さなかった。
戦争中であったために、仕方の無いことでした。
しかし、子供は日に日に増える。
一人の男の子は言いました。
「お腹がすいた」
女の子は言いました。
「誰だって空いているわよ」
もう一人の男の子が言いました。
「毎日日替わりに食べない人を決めて、その人の分を分ければいいよ」
女の子は答えました。
「それは良いかもしれない。
じゃあ、あなたからね?」
男の子が不服そうに言いました。
「じゃんけんすれば良いじゃないか!」
それから永遠と子供たちの会議は続き、結局、言い出しっぺの男の子がじゃんけんで負けました。
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