彼女が本気になるようです

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今日は7月7日。もうすぐ夏の暑さを感じさせるほど、外の日差しが強くも感じる。 「う~~ん、良い天気だなぁ……ん?」 俺の家は二階建てのごく普通な一般住宅で、自分の部屋は表通りが窓から見える二階にある。その窓の外、俺の家に向かってくる女の子を見つける。 「まだ来るの早くないか?……しょうがない」 俺は制服用の白ワイシャツと黒のスラックスに着がえ、顔を洗う為に階下にある洗面所に向かった。 タオルで顔を拭いたところで、ピンポーン、と家のチャイムが鳴った。 さっき窓から見えた距離を考えると、少し遅かった気がした。 まあ俺は気づいていた。階段を下りると目の前がすぐ玄関になっているので、ドアの数センチの半透明なガラス越しには、もう彼女が立っているのが見えたのだ。 それでもすぐチャイムを鳴らさずもじもじ動いていた。なにか照れがあってためらっているのがわかる。 今更、この朝の訪問に羞恥心が生じるとは思えないのだが、気にしつつも俺はドアのチェーンとカギを外してあげた。
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