はじまり

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「うーん、そうするかな。勉強は嫌だけど、また悲惨な点を取ったら嫌だから。頑張ればちょっとは点数上がるかもしれないし」 「ちょっとぐらい上がっても、悲惨な点には変わりないけどね」 「はっきり言わないでよ」 真里菜は、成績はいいけど、いわゆる優等生ではなく、口が悪い。 そのとき、急に空が明るく輝いた。 「な、何!」 「あ、あれ」 あたしは空を指差した。 そこには、昔の映画で見るような海賊船が浮かんでいた。
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