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辺り一面に眩い光が照りつけ、彼女の視界を奪う。
そこで意識を手放した。
そして、あたりのざわついた物音から、目を覚ます。
辺りには一面覆った芝生。
今は何月だったろうか。妙に暖かい。
とりあえず少し考えた末行き着いた回答は、、。
「私のいた時間ではない?」
まさか、と思いつつ、確信したいがために歩みを進めてみる。
辺り一面を芝生で覆われたそこは、林とでも言うべきか。
森と言うには浅く、だがしかしけして獣がいないとは言い切れない雰囲気を放っていた。
息も絶え絶えに道を進むとやっと林をでたと思ったらやはり人里は近かったらしくもう町だ。
だが、その光景は俄かに目を疑いたくなるようなものだった。
視界に広がったのは、一面に広がる木造建築。着物、髷を結った人々。
そこはまるで、、、
時代劇の舞台のようで、俄には信じがたい真実を見てしまったのだった。
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