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部活と言えども、基本的にはダラダラとトランプなどに興じるだけのものだ。だから言わずともダラダラしているわけである。
凛が部活よ!なんて言っても実際は部活というより部活と称して部室を好き放題使うわよ!の方が断然しっくりくる。
まぁそんなわけで今、俺と秋と凛の3人でダラダラとトランプをしているわけだ。
「ほんっとに弱いわね、秋。」
「知っとるわい!だったら手加減の1つでもしてくれりゃいーじゃんかぁ!」
「え?手加減してもいーの?それはあんたのプライドを傷付けないの?」
「……やっぱ手加減しないで。」
「そうでしょーが。」
凛はそれ見ろと言わんばかりに呆れた様子でまたトランプを混ぜ始めた。
俺的にはそろそろこのトランプ地獄から抜け出し、家の戸を開け、制服を脱ぎ、布団に入り、夢の世界へ飛び立ちたい。
だが凛にそんなことを言う勇気もない。実に情けない。
すると凛が、
「あー、飽きたっ。」
念入りに混ぜていたトランプを机の上に投げた。さすがに2時間ぶっ続けでトランプをすれば飽きもくるだろう。
そして今、俺の時代到来のお知らせ...っ!
ここで上手く口車に乗せてしまえばお開き→解散→帰宅→睡眠。と時間的には無駄を食ったが、俺のプランに戻れるわけだ。
よし、ここは上手い具合に言葉を並べ立てて……、
「俺も飽きたっ!りんー、今日はもう帰ろうぜー。」
秋っ!よく言った!今この瞬間はお前を愛してるよっ!
「それもそーねー。私もうち帰って寝よっかなー。」
凛っ!同意見だっ!寝ようっ!寝る子は育つ!自宅に帰還しよう!
「じゃあ冬樹も帰るんでいーよな?おめーも帰って寝るんだろ?」
「お、おぉ!家帰って寝たい!」
「よし、じゃあ片付けるぞー。」
「おー。」
俺が余計な口を挟まずとも2人が上手い具合に帰る方向へと向かってくれた。待ってろ我が家!そしてマイハニーお布団!俺に幸せを!
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