33人が本棚に入れています
本棚に追加
━━━━━━
教室に入るとCの生徒になったであろう男子、女子達がワイワイやっていた。担任が来るまでは自由な席に座って、HR(ホームルーム)が始まってから決まった席に割り振られる。
「沸き立ってるなー。さすが新学期。女子のテンション高いな。」
「いやー若いね!キャイキャイ感がいいね!俺までテンション上がってくるよ!」
確かに秋のテンションもなかなか湧いてきているようだ。さっきから俺の肩を掴んでピョンピョンしてる。てか高2男子がピョンピョンって何なんだ。
すると教室のドアから
?「おーい、HR始めるぞー。席に座れよー。」
真木先生が教室に入ってきた。
真「今日から1年間お前らの担任になりました真木ですー。よろしくー。」
あからさまにダルそうに話す真木先生。黙っていれば綺麗な女性なのだが、口が悪いので話すと台無しになる。
「よし、さっそく席を言うぞー。名前呼んだら言われた席に座れよー。」
HRが始まるとすぐ席が割り振られ、俺は1番後ろの席になった。そして何の偶然かはわからないが秋が見事に俺のとなりになった。
「おぉー冬樹ー!お前のとなりかー!嬉しいなー!もう運命だな!」
「だから運命じゃねぇって!なんなんだコレ。なんでこうなった。」
席が近い=授業に集中出来ない。出だしが悪いな。
「よーし。席も決まったし、もうダルいからHR終わるぞー。次の時間も教室だから時間までに座ってろよー。」
ほんとにダルいって言っちゃったよこの人。いいのか教師。とか思っていたら先生はさっさと教室を出ていってしまった。
去年もそうだがダルさを全面に出す先生だな。優しい人なんだけどいかんせん教師らしさにかける人だ。
━━━━━━
最初のコメントを投稿しよう!