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先生が教室を出て一息ついていると教室が何だかざわつき出した。
女「あの人が噂の子でしょ?」
男「らしいなー。去年の11月に転校してきて成績優秀だけど謎ばっかの女子なんだってな。」
女「なんか近より難いねー。雰囲気が不思議過ぎるよね。」
男「まぁ触らぬ神に祟りなしってな。変に関わんなきゃ大丈夫だって。」
誰のことだ?と話している男女の目線の先を見てみると1番端の1番後ろの席に座っている女の子を見ていた。
見た感じとても大人しそうですごく可愛い子だった。確かに不思議な雰囲気が漂っている。
「俺、あの子の噂聞いたことあるよ。頭ちょー良くて、運動も出来るんだって!しかも美少女だよな!」
「へぇー。俺全然知らないんだけど。転校してきた子がいるってくらいしか聞いたことなかったよ。」
「あの美少女を知らないなんて冬樹なかなかダメな奴だな!それでも男か?」
「知らないくらいでなんで男であることを否定されるんだよ。仕方ないだろ、他のクラスに友達あんまいねーもん。」
てかダメな奴とまで言われる理由がわからない。
「よしっ!俺あの子に話しかけてくるっ!」
「えっ!お前すごいな!」
「任せろっ!俺は友達を作るのが1番の特技だっ!」
秋は(`・ω・´)←こんな顔してフンッと女の子に近づいていった。
何か話してる。でも一方的に秋が話しているように見えるのは俺だけだろうか。てかあの子完全に秋に圧倒されてないか?
すまん。うちの秋が君に迷惑をかけて。
心の中で女の子に謝っていると秋がホコホコした顔で戻ってきた。
「で、どうだった?」
「あのね!困った顔されてよくわかんないって言われた!」
「え?な、名前は?」
「わかんなかった!」
「そ、そっか。」
なんで笑顔なんだ。なんでそんな元気なんだ。お前はあの子を困らせだけで帰ってきたのか。
仕方ない。あとで秋連れて謝りに行こう。
「おーし、HR始めるぞー!」
真木先生が入ってきたので、謝りに行くのは次の時間にする事にした。
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