第1話 新学期。

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━━━━━━━ HR内容は新学期の時間割りや、生徒手帳の新調だった。まぁ普通のHR。秋は生徒手帳に証明写真を貼るのを難しそうにやっていた。写真貼るだけなのに。 そしてさっきの休み時間に秋が困らせたあの子に謝りに行こうと、秋を連れて席をたった。 「あのー、ちょっといいかな?」 ?「何ですか?」 また何か言いに来たのか、と言わんばかりに少し引き気味の顔をされた。だがめげずに話しかける。 「いやーあの、さっきこいつが君を困らせちゃったみたいで、ごめんね。」 俺は秋のためにきちんと謝った。俺が謝る必要はほんとはないんだが、まぁ何と言うか、話す口実? ?「別に大丈夫ですよ。ちょっと驚いただけなので...。」 「そ、そっか。なら良かった。あ、そうだ!良かったら名前教えてくれない?」 ?「サヤです、月美 小夜。」 「つ、月美さんかー!綺麗な名前だね!あ、俺藤咲 冬樹!冬樹って呼んでよ!」 小夜「冬樹くん...。わかった。じゃあ冬樹くんも小夜って呼んで下さい。」 「わかった!よろしくね小夜!」 「う、うん...///」 そういうとちょっと恥ずかしそうに小夜は俯いてしまった。ほんとに大人しい子なんだな。 ふと振り返ると秋がいじけていた。 「なんだよ。俺だって小夜ちゃんと仲良くなりたいのに。冬樹ばっかり話してさ。俺のけものかー。寂しいなー。」 お前何歳なんだよ。だいたい謝るのはお前なんだぞ?俺が代わりに謝ったのに、なんでいじけてんだよ。 「小夜、こいつ秋って言うんだ。和泉 千秋、秋って呼んでやってくれ。」 そういうと小夜は秋に目をやって よろしく。と一言言って俯いた。 何と言うか、完全に最初の1歩をくじいたな秋。小夜のお前に対する印象は悪いぞ。 「小夜ちゃんは彼氏とかいるのっ?」 早くも復活した秋はもう質問に入った。 小夜は驚いて顔を赤くしてそんなのいないと言った。 「いないのかー。小夜ちゃん可愛いのにねー。」 小夜はさらに顔を赤くして俯いた。もうほんと林檎って感じ。可愛い子だ。 「ほら、小夜また困ってるだろ。やめとけって。」 「あ、ごめんごめん。ま、小夜ちゃん仲良くしてくれいっ!」 グーサインを小夜に見せて秋は席に戻っていった。 「じゃあ小夜!よろしくな!」 「…うん。」 そんな会話をして、俺も席に戻った。 ━━━━━━
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