さよなら君の声
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「ねぇ翠、あとひとつ、あとひとつだけして欲しいことがあるの」 俺の耳元で彼女は囁く。 「わたしからの最期のお願い……聞いてくれる?」 「ああ」 「朝まで、夜が明けるまでわたしを抱いて」
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