第一回!チキチキ神様選抜大会!

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俺が聞くと、おっさんは誇らしげに、 「それは僕が、………神様だからだ!!」 「………はぁ?」 ドヤ顔で神様とか言ってきたおっさんを、俺は侮蔑の目で見てそう返した。 やけにドヤ顔が様になってる。しかもちょっと溜めた所がなおウザかった。 しかもその内容がいきなり自分は神様だなんて内容なのだから、尚更訳が分からない。 こう言う時は、適当に返してさっさと終わらせるのが、俺の日頃の対応だった。 大体酔った親戚のおっちゃんとかが、こいつと似たようなことを言ってくる。 「はあ、そうっすか。それで、早く俺を帰してくれませんかねぇ。帰ってもう一眠りしたいんで」 この空間は、普通とは違う事は最初から分かっていた。周りは何も見えず真っ暗なのに、おっさん(神)の姿はやけにハッキリ見えるのだから。 だから、このおっさんが神様だというのも、あながちウソでは無いと、俺は思うことにした。 「残念だけど、それはできない」 は?こいつ今なんてった?それはできない?俺を帰さないってこと? 俺は思わず2m程後ずさる。 おっさんは不思議そうにこちらを見ている。 なんだ、そのそんな事は当たり前だとでも言う様な目は。まさかこいつ… 「ゲイか!?」 「いきなり何言ってんの!!?」 この反応…どうやら違った様だ。 「いやだって、いきなりあんたが『今日はもう帰さない』みたいな事を言ってきたからさあ」 「そんな言い方してないわ!!僕は『それはできない』って言ったんだよ!!」 …意味的には一緒じゃね? 「じゃあ、何で俺を帰してくれないんだよ?」
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