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俺が聞くと、おっさんはやけに真剣な表情になり、
「それは、君にあるお願いをするためだよ」
と言ってきた。
「…お願い、とは?」
思わず俺も真剣に聞き返す。
だが、何となく予想はついていた。
神様に呼ばれてする事と言えば、異世界への転生召喚。
大体死んだ奴に多いが、生きている奴が転生した所で、おかしくはない。
まあ、別に俺は今の世界に拘りは無いので、異世界へ行くのは別に構わない。
問題は、転生するとしたら、一体何になるかだ。
吸血鬼?天使?いや、俺は天使って柄じゃないな。逆に悪魔って感じだし。でも悪魔は嫌だなぁ。どうせなるなら魔王がいい。
そんなジョブチェンジの心配をしている俺に構わず、神様は言葉を続ける。
「…君には、神様になって、世界を救って貰いたい」
…わぉ、まさかのVIP待遇。
こうして俺は、神様になることが決定した。
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