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「僕を呼ぶって、どう言うこと?」
ユウシが聞き返す。
「だから、あーゆーのは大概異世界の勇者を召喚する時に用いられるもんだ。お前がイケメンでリア充でなんか主人公っぽいなーっとか思ったから、あっちの世界の人がお前を呼びたがってんじゃねーの?」
ユウシは自他ともに認めるイケメン具合だ。それが世界を跨いで認知されていたとしてもおかしくない。
「…勇者って、何すればいいの?」
そんな事まで俺に聞くのか。
「そんなの知るかよ。どーせあれだろ、ドラ◯エみたいに魔王倒してーっとか、そんな感じだろ?」
すげーな俺。なんてテキトーなんだよ。
まあ、イケメンってのは大概鈍感である。だから、こんなテキトーな説明でも納得してしまうのだ。そしてまた、ユウシも同様であった。
「…分かったよシュンヤ。僕は世界を救う」
「おーそうか。頑張れよー」
どーでもいいわ、マジで。
まあイケメンが1人消えてくれるなら、俺としては非常に清々しいが。
「ユウシく~ん、早く行こ~よ~」
ユウシを呼ぶ女子生徒A。
異常に声が高い。ご近所迷惑である。そして俺にも迷惑である。
シュンヤ、イライラするっ☆
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