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…なんてこった。
俺は目の前が真っ白になった後、後悔していた。
あそこでユウシの茶番に付き合わず、逃げておくべきだった…。
俺は、激しく後悔していた。それはもう、自殺するレベルまでは。
…ウソです。ちょっと盛りました。
まあ今更後悔したってもう遅い。
俺ってば、どうやらまたユウシに関する事に巻き込まれちまったみたいだっ、てへっ☆
って全然可愛くねぇよ。どっかに可愛い子いねぇかな。
なんて事を考えながら俺は閉じていた目を開ける。
俺は、驚きを隠せなかった。
とても巨大な城。その周りに広がる城下町。
見慣れない服を着た人々が街中を闊歩し、同じく見慣れない動物や植物が見受けられる。
恐らく自分達の居た世界と異なる世界ーーー異世界と呼ばれる場所の風景。
そんな風景が、今俺の目の前にーーー広がる筈は無かった。
いつもと同じ景色が俺の目には映っていた。
おかしい。俺はさっきあの魔方陣の中にいたような気がしたんだが。
「ま、どうでもいっか」
周りを見たがユウシはいなかった。
どうやら無事にこの世界から居なくなったようだ。
まあ、無事かは分からないが。
俺はイケメンが1人この世界から居なくなったことに深く感謝し、学校へ行くことにした。
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