第一回!チキチキ神様選抜大会!

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学校が終わり、そして放課後… え、手抜き?何それ食えんの? 今日の学校はとりま色々疲れた。 学校中の女子から「ねぇ、何で今日ユウシ君いないの?」という質問をうんざりするほど聞かれたからだ。 それはもう女子生徒は全員聞きにきたんじゃねぇかってくらいの質問の数。 おかげで女子と喋る時にドギマギしていた俺も、今日一日で随分と饒舌に喋れる様になった。 何となく、複数の女子と当たり前の様に会話しているイケメンを尊敬しなくも無くは無く無かった。 うん、やっぱないなリア充爆発しろ。 そんな事を考えているうちに、自宅に到着。 「ただいまー」 「おかえりー」 この間延びした挨拶をしたのは(俺もだが)、うちの母である。 「どう、最近学校は?」 母が尋ねてきた。仕方なく答えてやる。 「実は……」 説明中… 「……と言う訳なんだ」 「…どういう訳?」 馬鹿な!?通じないないだと!!? ここは小説の中ではないのか!? …なんてふざけていても仕方ないので、今度こそ真面目に説明してやる。 「実はかくかくしかじかで…」 すると母は納得したと言わんばかりに深く頷き、 「まさかそんなことになってるとはね…」 おお、今度こそ話が通じて… 「牛乳が34円なんて、まさかそんな事になるとは…」 …無かったようです。母ちゃんスーパーのチラシ見てた。 母とこんなことしてふざけていると、急に俺は睡魔に襲われた。 どうやら女子との会話にいつになく緊張してしまったらしい。 俺は自分の部屋に何とかたどり着くと、着替えも、風呂も夕食も何もかもをせず、ベッドに倒れこんだ。
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