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「…それもそうだな」
おっさんは納得したのかその投擲フォームを解ーーー
ーーーかずにそのまま放り投げて来た。
「えぇーーーーーーーー!!?」
俺の説得虚しく、爆弾は俺の目の前に飛んで来た。
この距離では確実に避けられない。
俺の頭の中に激しく走馬灯が流れた。
あぁ、俺ここで死ぬのか。
そんな考えが頭をよぎった。
その時、
パンッ
今度はこんな可愛い擬音で表せるような爆発だった。
もちろん俺の体には何のダメージも無い。
目の前でクラッカーが鳴る程度の小規模な爆発だった。
まあ、驚きはクラッカーと比べ物にならないが。
俺が呆気に取られていると、目の前のおっさんは体をプルプル震わせ、
「…くく、何あの驚き方。やべぇ、メッチャおもれ、ふふふっ……っぐぼあ!?」
ていた所を俺の黄金の右足がおっさんの鳩尾を的確に捉えてドライブシュート。おっさんに会心の一撃。
おっさんは激しくぶっ飛んだ。
さすが俺の黄金の右足。なまってないな。
…え?知らないおっさんによくそこまで出来るな?ばっかお前、知らないからこそ思いっきり出来るんじゃねぇか。
「…流石だね。君の力はやはり(人以上)のものだよ。カミキシュンヤ君」
おっさんが変な事を話し始めた。俺のドライブシュートが効きすぎたか?…あれ?
「おっさん、何で俺の事知ってんの?」
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