君と僕の恋愛感覚

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ふわふわ浮かぶ意識。 頬に、髪に、 ふわふわ、ふわふわ。 くすぐったい。 長い指が触れた、唇。 甘いにおいがする。 夢だ。 だって好きなにおいが こんなに近い。 目覚めたら一人だった。 でも上にひろくんの上着。 「ふん」 ぎゅーっとしたら ひろくんのにおい。 「…ヘンタイみたい」 …もう限界だ。 だってオレのこと好きでしょ。 言いそうで言わないあいつの 言葉を待つこと早、一年。 この距離を何とかしたいのに。 自分ばっか気易く触って じゃあオレだってもう、 遠慮なんかしない。 攻めてやる。 .
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