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「あ、蒼…くん」
待つ必要なんか無いのに、
楽屋にはなぜか君が居て。
次の仕事があるんだろうに
それはよくあることで…。
そりゃ間が空くんだろうけど
移動してからゆっくりすれば
「オツカレ」
ぷちぷちボタン外して、
衣装のシャツから私服に
「お疲れ、蒼くん」
「時間、いいの?」
「や、そろそろ行く」
「ふうん」
ひろくんは壁にかけてる
ハンガーの上着を取る。
後ろ姿はホントなで肩。
シャツのうなじんトコ、
生地が余って浮いてる。
かわいい。
衣装のシャツをソファーに投げて
君の背中に吸い寄せられてく。
「…わっ、そ…蒼く」
上着みたいに、ぎゅーっ。
甘いにおい。
うなじに唇が触れて。
ちゅーした。
流れで。
うや、
気持ちに任せて。
「…ねぇ、好き」
どしよっか?
オレたち、これから。
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