君と僕の恋愛感覚

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こんな繋がらないことを ふわふわ繰り返してたら この関係は変わらないままだ。 恋心を昇華してそうしていつか、 そんなんどうでもよくなるかも。 それでも構わないっちゃ 構わないんだけどさ…。 あの甘さに切なくなれば、 欲しくてたまらなくなる。 ねぇ、 オレ好きってゆったじゃん。 あの日、 固まったままの君は何も言わず 係数がどうのこうのつぶやいて 自分の世界に入り込んで オレを見ないで出てくのを ただ、見送った。 うん、 別にいんだけどさ。 君の両天秤がどうしたって 釣り合っていかないのは、 こんなオレでも分かるんだ。 なんもしなくったって、 最低でもずっと一緒だ。 でもその最低が、面倒。 一緒に居ればいいなんて そう思ってるんならもう 「オレに、触んないで」 「セクハラ被害者の台詞だな」 「寝てるときも触んだ」 「触らなくてもさぁ、」 「ふん?」 閨くんはオレの皿にネギを入れて 「視線に犯されてねぇ?」 そーだな。 それだって問題だった。 でもそんなんまで 制限しようがなくねぇか? 自意識過剰ってのがオチだ。 .
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