君と僕の恋愛感覚

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「もういっそ、触ってもらえよ」 「は?」 「過っても、別にイーじゃん」 …若いな。 湯気の向こうはノンキな マイウェイ。 「そんなゆうけどさ」 「でも俺らにメーワクかけんなよ」 ドライだ。 うんそだな、他人事だ。 「触るとかで済まさねぇよ」 「なに?誘っちゃうの?」 「ふん」 日本酒をいい加減のんだから 気分はすっかり良くなった。 「けしかけた責任くらいは取るよ」 「じゃー今、ちゅーしろ」 「むしろ抱いてやろうか?」 バカにしくさって。 「ナグサメなんか要るか」 お前にセキニン取ってもらう 謂われなんかねーんだよ。 だいいち、 オレの誘いに乗るわけ無い。 あの安定したラインは 絶対壊れない。 タクシー乗る閨くんに手を振って オレもタクシーに乗り込んだ。 アヤマッテモ ふん、じゃあ試してみっか? タクシー降りて君に電話をした。 .
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