君と僕の恋愛香桜

8/8
前へ
/456ページ
次へ
起きて、寝て 食べて、飲んで 仕事して、趣味をして キスして、セックスして 未来を望んで、未来を求めて その先の道が違っていて それぞれの道を行くんだとしても 「蒼くん…」 ただ、今を満たして…? 首筋をなぞって顔を寄せたら 香る、君のニオイ。 それは、 あの日にキスしたうなじからも 最初に抱かれた時も それから過ごした沢山の夜も 君の熱い肌から立ち上っていて それが僕を昂らせる。 「こら、蒼くん…誘わないで」 「んぅ、誘ってないよぉ」 ニオイかいでるだけだもん。 「蒼くん、今夜…いい?」 「だめ!!!」 「えっ、ちょっ!!ひど!!!」 もう少し、 もう少しだけ感じたいから。 「…ねぇ、好き」 「わざと??わざとだよね!?」 「なんの話?」 「あぁ、あ…悪魔ぁぁ!!」 うるさいなぁ。 黙っててくんねーかな。 君の尖った唇を睨んでたら いきなりぐっと抱き寄せられた。 「わっ」 「蒼くん」 「んう?」 「俺もだよ」 「ん?」 首筋を唇で辿られて うなじにチュッとキスされた。 「好きだよ、蒼」 「…っ!!」 君の優しくて甘ったるい声に すげぇ顔が熱くなったなんて 絶っっ対、知られたくない。 2014/10/15
/456ページ

最初のコメントを投稿しよう!

705人が本棚に入れています
本棚に追加