君と僕の恋愛理論

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たった一つの答えのために 何十年も計算し続けてる、 でっかいコンピューターが あるってきいたことある。 演算に演算を重ねて ある答えの為の証明 壮大かつ緻密な 天文学的でミクロな話。 結論はまだ出ない。 百年先になるって。 最早、都市伝説。 サグラダファミリアみたいだね。 行方を見守って 完成を祈って この生は閉じる。 ベッドの中、目が覚めた。 つうか、アレ? あれれれ? 何で俺、いつの間に。 「わ…」 傍らに人が居る。 シーツを持ち上げたら 君だった。 え…!? えええっ!? つるつるした肩が覗いて いやあの、 真っ裸!? 俺も真っ裸!? なんで!? 記憶にございませ…ん? んん? 見下ろす君の首筋、 部屋の隅の間接照明に 影みたいに浮かんだ… 「キスマーク…だよね?」 それは胸にも散っていて おそらく、犯人は俺で。 え…どーいうこと? .
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