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「潰されたのは俺達メイティ隊。ノーディス隊とファルマ隊に潰された」
シンの言葉に、一瞬レンが反応したが、すぐにコーヒーを啜ってごまかした。
「でも多分、隊長達は反対したんだと思う。メイティ隊長は狙われなかったし、サクアとカルヴァロは俺達を逃がしてくれた」
レイズィは少し微笑んだ後、もう一度溜め息をついて言う。
「そう。悪いのは政府……元老院だ。奴らはまた戦争を起こすつもりなんだろう」
「何故そう思うんだ?」
シンの問いに、レイズィは鋭い目つきになって答えた。
「自分から公開したんだよ。隊襲撃のニュースをね。タウニスでも大騒ぎさ」
シンとレンは同時に驚き、顔を見合わせた。
「そんなことしたら!」
「なるほど、争いの口実……火種を生み出して煽ったって訳か。どこかの国や、あんたらみたいな反国意識の強い連中に宣戦布告してもらうために……」
シンは納得し、それと同時に怒りがこみ上げてきていた。
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