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「お兄、起きろ、朝だよ」
栗色のショートヘアの女の子が学校の白い制服に身を包み、未だにベッドで眠る大樹の布団を剥いだ
この子は 神崎留美
大樹の妹で、中学生である
留美は毎日、大樹を起こしている
「もう少し・・・」
「遅刻するよ!」
留美は言うが、大樹は起きない
「はぁ~」
留美はため息をつくと、足を思いっきり上に上げるとそのまま下に勢いよくさげた
「いってぇぇぇ!」
大樹は絶叫と共に飛び起き、腹を抱えた
「ほら、早く支度してよ。時間ないんだから」
「おまえ、もう少し、考え、ろよ!」
大樹は声を振り絞る
だが 留美は聞いてなく、下に降りていった
「着替えなきゃな」
大樹は少し急ぎながら着替え、下に降りていった
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