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竜の家庭訪問が終わり、雅の家庭訪問まで後15分位。 雅と貴は下に戻って来て、楽器図鑑を楽しそうに見ていた。 竜と俺は家庭訪問の事を話ながら雅と貴を見ていた。 貴「雅にぃはどの楽器やってるのー??」 雅「雅にぃはー……これだよ」 貴「テナー……サックス??」 雅「貴、よくカタカナ読めたなー」 貴「春休みに慶にぃに教えてもらった!!」 雅「じゃあ、これなーんだ!?」 貴「あっ、これ慶にぃやってる楽器!!」 竜「……あっ、これ……僕が小学生の時に吹いてた楽器……」 智「どれどれー??」 雅の家庭訪問まで後5分位の時、俺と竜も雅と貴と一緒に楽器図鑑を一緒に見た。 貴「竜にぃはーアルト……サックスやってたの??」 竜「うん」 貴「見たいなー竜にぃのアルトサックスやってる所」 竜「……」 貴にそう言われて竜が俯く。 だから…… 智「貴?? 竜にぃはね、やりたい楽器あるみたいだよ??」 貴「そうなん?? 竜にぃ?? わがまま言ってゴメン」 竜 「ううん、大丈夫だよ」 貴「竜にぃはどの楽器やりたいの??」 竜「えーっとねー」 図鑑のページを捲りながらやりたい楽器のページを探していたら、インターホンが鳴った。
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